ジブリ映画の英語

【映画で英語学習】「となりのトトロ」編【セリフ日英対応紹介】

更新日:

楽しめる英語教材としてのジブリ映画

100回は見たかもしれないお気に入りのジブリ映画がある方、

「これをもし英語で見ていたならものすごく英語が上達していたのではないだろうか?」

と思いませんか?

私が 「 数か月の独学で一生ネイティブ発音になるためのパーフェクトガイド」でも書きましたが 、まだネイティブの会話を一発で聞き取れないレベルの人が英語の発音と聞き取りを上達する有効な方法に

  • 英語のドラマや映画を繰り返し見て自分でもシャドーイングで発音してみる
  • 実際に使われた表現を覚えて機会があれば使ってみたりする

ということを紹介しました。


数か月の独学で一生ネイティブ発音になるためのパーフェクトガイド後編

反復練習を経ていよいよ実際の会話に触れる 「英語をネイティブのような発音で話すことにはあこがれるけれども、発音って子供のころの環境で決まるでしょ?」 とか 「リスニングが伸びない・・聴き取れないから分 ...


だたこの段階では一つ絶対に避けたいことがあります、
それは「教材に飽きてしまいすぐにやめてしまう、次のものに移ってしまう」ことです。

実際、まだ一発で聞き取れる実力がない段階で次々に復唱する教材を変えてしまうのはあまりよくありません。
その段階ではできるだけ同じものを繰り返し、それが

  • 100%聞き取れる
  • 自分で復唱できる

ようになって初めて次に進んだ方が良いのです。

その点、ジブリ映画が好きというのは大きなアドバンテージです
最初から好きなコンテンツなら飽きにくいからです。
私が 「 数か月の独学で一生ネイティブ発音になるためのパーフェクトガイド」で英語ニュースでなくフレンズのような楽しめるドラマDVDを紹介したのもここに理由があります。

この記事はジブリ映画のセリフが英語版のセリフではどう翻訳されているのかを紹介する連載記事です。
英語版セリフは単なる直訳ではなくはできるだけ映画のシーンで英語ならどのように話すのが自然かを意識して充てられています。
シーンに応じた自然な表現をたくさん復唱して身に着けていけばTPOに応じた英語の使い分けがどんどん上達していくと思います。

1本目の今回は「となりのトトロ(英語名: My neighbor Totoro)」を紹介します。

(なお、今回の英語セリフは、英語セリフをまとめた適当なウェブサイトを見つけられず、私が聞き取って作成しました)

日本語版英語版のキャスティング

草壁サツキ

日本語:日高のり子
英語:ダコタ・ファニング

草壁メイ

日本語:坂本千夏
英語:エル・ファニング 


英語版は目玉はサツキとメイとして、ダコタ・ファニングとエル・ファニングの天才子役実姉妹コンビでしょう。
日本語版のキャストはサツキが「タッチ」浅倉南役の日髙のり子さん。

草壁タツオ(お父さん)

日本語: 糸井重里
英語: ティモシー・デイリー 


お父さんはスパーマンアニメの声優の ティモシー・デイリー がお父さん。
日本語版はコピーライターの糸井重里さん

草壁ヤス子(お母さん)

日本語: 島本須美
英語: レア・サロンガ 


レア・サロンガはミュージカル女優として出演作多数、ディズニーアニメ「アラジン」のジャスミンの歌の部分を担当しています。
日本語版は「ナウシカ」の島本須美さん

トトロ

日本語: 高木均
英語: フランク・ウェルカー   

ネコバス

日本語: 龍田直樹
英語: フランク・ウェルカー   

カンタ

日本語: 雨笠利幸
英語: ポール・ブッチャー

カンタのばあちゃん

日本語: 北林谷栄
英語: パット・キャロル 


パット・キャロル はディスニーアニメ「リトルマーメイド」では悪役アースラを演じています。
日本語版で印象的なおばあちゃん役は「日本一のおばあちゃん役者」と名高かった北林谷栄さん

ファニング姉妹の愛らしい姿も見られるトトロ吹替の際のインタビュー動画があります。
とても楽しそうに吹き替えをしています。
それにしてもエルちゃん可愛すぎでしょ・・・

となりのトトロのセリフ(日英対応)

それでは実際のセリフを見ていきましょう。

0分ごろ(オープニングテーマ)

「♪あるこう あるこう わたしはげんき」
"Hey Let's go! Hey Let's go! I'm happy as can be"

しょっぱなから気になる表現です。"happy as can be"で「最高に幸せだ」という意味です。

2分30秒ごろ(新しい家に向かう車中にて)

サツキ「お父さん、キャラメル。」
Hey dad. Want caramel?

お父さん「おっ、ありがとう。くたびれたかい?」
Thanks. How are you doing back there? Are you tired?

「くたびれたかい?」の際にいきなり"Are you tired?"と言わずに"How are you doing back there?"と挟むのがとても英語らしいです。

3分30秒ごろ(新しい家に向かう途中カンタ達を見つけて車を降りる)

お父さん「お家のかたは、どなたか、いらっしゃいませんか?草壁です。(かんたが指をさす)あっどうも。」
「引っ越してきましたぁ!よろしくお願いしまーす。」
Hello there. Are your parents around? We are new neighbors. Great, thanks.
Hello! Hi! We the Kusakabes. We are moving in down the street. Why don't your family stop by sometime?

カンタの父「ご苦労さまです。」
Okay sure. Good to meet you. 

初対面の人に対する挨拶のシーンですが、直訳なら英語ではかなりカジュアルな表現になっていることがわかりますでしょうか?
英語ではこのくらいの表現の方が自然なのです。
日英でTPOにベストな表現というものに大きな違いがあることがわかります。

4分20秒ごろ(新しい家についてすぐ駆け出したサツキとメイ)

サツキ「メイ、橋があるよ。」
Mei! Look at this bridge!

メイ「ハシ?」
A bridge?

サツキ「魚! ほら、また光った。」
There's a fish. Oh look! There's another one.

お父さん「どうだい。気に入ったかい?」
So, how do you like a new place?

サツキ「お父さん、ステキね! 木のトンネル!」
Dad, it's perfect! Look! there's a tunnel of trees!

サツキが英語では"Look!"を多用しているのがわかります。
お父さんの"How do you like~"は英語の会話では頻出表現です。
相手がそれを好き(like)であることを前提にしているように聞こえるかしれませんがニュアンスとしては単に「~の様子はどうですか?」とイーブンに尋ねる表現です。

9分ごろ(まっくろくろすけ発見後のお父さんとの会話)

お父さん「こりゃ、マックロクロスケだな。」
It was probably just a soot gremlins.

サツキ「マックロクロスケ? 絵本にでてた?」
What do you mean gremlins? Like the ones in my book?

お父さん「そうさ。こんないいお天気に、お化けなんか出るわけないよ。」
「明るい所から、急に暗い所に入ると、目が眩んで、マックロクロスケが出るのさ。」
Or it could be ghost. But ghost don't usually like to come out on a nice day like this.
Nor really you can't see soot gremlins but ever once in a while when you go to a bright place to a dark one you catch a glim or something.

サツキ「そっか!」
So, that's it!

サツキ「♪マックロクロスケ出ておいで。」
サツキ・メイ「♪出ないと目玉をほじくるぞ。」
Come out! Come out! Wherever you are!
Come out! Come out! Wherever you are!

有名なまっくろくろすけのシーンです。
ここは英語のほうが情報量が多いですね。
「まっくろくろすけ」は"soot gremlin"なるものに訳されていました。
「まっくろくろすけ出ておいで」は"Come out! Wherever you are!"となっています。
「目玉をほじくるぞ」というのは英語では消えています。
にしてもお父さん役の ティモシー・デイリー のこのシーンでの演技最高です。

9分30秒ごろ (お父さんが二階への階段を見つけることを促す)

お父さん「さあ仕事、仕事。二階の階段は、いったい、どこにあるでしょうか?」
Hey, I need your help! It looks like somebody's hidden the stairs to the top of the house.

サツキ「えっ?」
What?

お父さん「階段を見つけて、二階の窓を開けましょう。」
Can you find the stairs and open all the windows out there?

サツキ「はーい!」
メイ「あっ、メイも!」
Yeah!
Wait for me!

「階段は、いったい、どこにあるでしょうか?」を "It looks like somebody's hidden the stairs..."と"Can you find the stairs..."の二つに分けて自然な長さにしてあるところに翻訳した方の技術が光ります。

15分15秒ごろ(おばあちゃんからまっくろくろすけはもうすぐ家から出ていくと聞いて)

サツキ「メイ、みんな逃げちゃうってさ。」
Hear that, Mei? They gotta move out.

メイ「つまんない。」
I don't want them to leave.

サツキ「だって、こーんなの出てきたら、どうすんの?」
What about a huge one came chasing after you?

メイ「メイ、こわくないもん。」
So what? I'm not afraid!

サツキ「あら、じゃあ夜になっても、お便所、一緒に行ってやんない。」
Right. Then you can go to the bathroom by yourself in the middle of the night.

"They gotta~"は「今に~する」といった時に使う口語表現です。「~しなければならない」という意味でもつかいます。
"What about a huge one came chasing after you?"は文法的には仮定法になると思いますが、長くなくそれでいて意図が完璧に伝わる言い回しですね。

19分15秒ごろ(家族でお風呂に入りながら)

メイ「お父さん、お家ボロだから潰れちゃうよ。」
Dad, this house is too old. I think it's gonna fall down.

お父さん「ハハハ… 引っ越したばかりで、潰れるのは困るな。」
Dad, this house is too old. I think it's gonna fall down.

・・・・(ひときわ大きな風に家が大きくガタつく)・・・・

お父さん「ワッハッハッハ… みんな笑ってみな。おっかないのは逃げちゃうから。」
HA HA HA HA! Everybody, try laughing. Then whatever scares you will go away.

"whatever scares you will go away"というのは「おっかない」と形容詞で表現する日本語からパッとは出にくい表現でそれでいて自然に聞こえます。

20分45秒ごろ(週末朝に家族で洗濯をしている)

サツキ・メイ「イッチニ、イッチニ、イッチニ…」
One two one two...

お父さん「それ、がんばれ、がんばれ。」
That's it. Stomp that dirt, girls. That's it.

・・・・

お父さん「よーし。洗濯、おわり。」
Okay. That's all the chores. You done!

お父さんの表現が細かく調整されてうまくシーンの長さとコンテクストに合うよう調整されているのがわかります。

23分ごろ(病院のお母さんを訪ねて)

お母さん「みんな来てくれて嬉しいわ。新しいお家はどう? もう落ち着いた?」
「ん。えっ、お化け屋敷?」
I'm so happy to see you girls. How do you like in the country? Have you settled in?
A haunted house!

サツキ「うん。」
Uh-huh.

メイ「お母さん、お化け屋敷スキ?」
Mommy, do you like haunted houses?

お母さん「もちろん! 早く退院して、お化けに会いたいわ。」
Of course! I have to get better soon so I can meet some ghosts.

サツキ「よかったね。メイ。」
See that Mei?

・・・・

お母さん「相変わらずのクセッ毛ね。私の子供の頃とそっくり。」
Your hair will never cooperate. That's exactly like my hair when I was your age.

サツキ「大きくなったら私の髪も、お母さんのようになる?」
Do you think it starts cooperating soon? I wanna tell just like yours.

お母さん「たぶんね。あなたは母さん似だから…」
I think I will. You and I are a lot alike, Satsuki.

"how do you like~"が再登場しました。
クセッ毛は"Your hair will never cooperate."と言っていますね。
あなたはお母さんは"You and I are a lot alike"となっています。

40分30秒ごろ(森の大木に挨拶をしに来る)

お父さん「気をつけ。メイがお世話になりました。これからもよろしくお願いいたします。」
Attention. Thank you for watching over Mei and make us feel so welcome here. Please continue to look after us.

サツキ・メイ「お願いいたします。」
Please continue to look after us.

お父さん「家まで競争!」
Last one at home is not me!

サツキ「あっ、ずるーい。」
Go fair!

「 これからもよろしくお願いいたします」は"Please continue to look after us."、「家まで競争!」「ずるーい」は"Last one at home is not me." "Go fair!"、となっていました。
これも日本人がぱっと出すには難しい表現ですね。

75分ごろ(ため池で見つけたサンダルがメイのものか確認するおばあちゃんとサツキ)

ばあちゃん「これ。これだよ。」
Here. Is this Mei's?

サツキ「メイんじゃない。」
It's not hers.

ばあちゃん「よかったよぉ… わたしゃてっきりメイちゃんのかと思って…」
Oh thank goodness. I was positively certain that sandal belongs to Mei.

カンタの父「なんだぁ。ばあちゃんの早とちりか。」
男「おーい。間違いだとよぉ。」
All right. Granny just got carried away again.
Hey. It's not her sandal.

"Thank goodness"は「あ~よかった~」という非常に使い勝手の良い口語表現です。
「てっきり・・・(めいちゃんのかと思った)」は"I was positively certain that ~"「早とちり」は"got carried away"となっています。
"be carried away"で「我を忘れる」という意味があります。

82分ごろ(お父さんとお母さんの病院での会話する最後のシーン)

お母さん「ごめんなさい。ただの風邪なのに、病院が電報打ったりしたから…子供たち、きっと心配してるわね。」
I'm sorry. I don't know why the hospital sent the telegram for just a cold. I hope it did't upset the girls too much.

お父さん「いや、わかれば安心するさ。君もみんなも、これまで、よく頑張ってきたんだもの。楽しみがちょっと延びるだけだよ。」
When they see you alright they will be fine. And we just have to wait a little longer for a weekend together. Don't worry. We made this far.

お母さん「あの子たち、見かけよりずっと、ムリしてきたと思うの。サツキなんか聞き分けがいいから、なおのこと、かわいそう。」
The girls act strong but I think it's being harder they laid on. Especially Satsuki. She tries to act so adult.

お父さん「そうだね。」
That's true.

お母さん 「退院したら、今度はあの子たちに、うんとワガママをさせてあげるつもりよ。」
I cannot wait when I get better and when I get home. I'm gonna spoil those girls a lot!

この部分は全体が非常にためになる表現になっていると思います。
「これまでよく頑張ってきた」"We made this far."
「あの子たち・・ムリしてきた」"The girls act so strong"
「(サツキは)聞き分けがいい」"She tries to act so adult."
「うんとわがままさせてあげる」"I'm gonna spoil those girls a lot."

・・・・
いかがでしたでしょうか?
比較的日常のシーンが多い作品なので役立つ表現が満載でした。また、あたらめて聞いてみると英語のお父さん役の方の演技は見事だったことにも気が付けました。

次回も別のジブリ作品でセリフを見て行ければと思います。

-ジブリ映画の英語
-, , ,

Copyright© NYCラングサロン , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.